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クラウドストレージの共有リンクは安全?中小企業で見直したい設定を解説
クラウドストレージは便利だが設定に注意が必要
中小企業でも、
クラウドストレージを利用する機会は増えています。
たとえば、
・Google Drive
・OneDrive
・Dropbox
・Box
・社内で利用しているファイル共有サービス
などです。
クラウドストレージは、
社内外でファイルを共有しやすく、
業務を効率化できる便利な仕組みです。
一方で、共有設定を誤ると、
本来見せる必要のない情報まで外部から見られる状態になる可能性があります。
特に注意したいのが、
共有リンクの扱いです。
共有リンクとは何か
共有リンクとは、
クラウドストレージ上のファイルやフォルダを、
URLで共有できる仕組みです。
メールに添付しなくても、
リンクを送るだけで相手に資料を見てもらえるため、
とても便利です。
たとえば、
・取引先に資料を送る
・外部委託先とデータを共有する
・社内メンバーに資料を共有する
・大容量ファイルを送る
といった場面で使われます。
しかし、便利である一方で、
リンクの設定によっては、
想定より広い範囲に情報が見えてしまうことがあります。
よくあるリスク
クラウドストレージの共有リンクでよくあるのは、
次のようなケースです。
・リンクを知っている人なら誰でも見られる
・編集権限のまま共有している
・共有期限を設定していない
・不要になったリンクが残り続けている
・外部委託先や退職者がまだアクセスできる
・別の資料まで見られるフォルダを共有している
これらは、悪意がなくても起きることがあります。
たとえば、
取引先に1つの資料を共有するつもりが、
フォルダ全体を共有していたというケースもあります。
また、一度共有したリンクがそのまま残り、
時間が経ってから誰が見られる状態なのか分からなくなることもあります。
「リンクを知っている人」が安全とは限らない
共有リンクの設定で、
「リンクを知っている人が閲覧可能」
という設定があります。
一見すると、
リンクを知っている人だけが見られるため、
安全に感じるかもしれません。
しかし実際には、
そのリンクが転送されたり、
別のチャットやメールに貼られたりすると、
想定していない人にも見られる可能性があります。
特に、顧客情報や契約書、見積書、請求情報などを扱う場合は注意が必要です。
重要な情報を共有する場合は、
できるだけ相手を指定して共有する、
閲覧権限だけにする、
不要になったら共有を解除するなどの対応が必要になります。
編集権限にも注意する
共有リンクでは、
閲覧だけでなく、編集権限を付けられる場合があります。
編集権限があると、
相手がファイルの内容を変更できることがあります。
社内で共同編集する場合には便利ですが、
外部共有で必要以上に編集権限を付けると、
誤って内容が変更されたり、削除されたりする可能性があります。
特に、契約書、見積書、提案資料、顧客データなどは、
編集権限の付与に注意が必要です。
外部に共有する場合は、
まず閲覧権限で足りるかを確認することが大切です。
フォルダ共有は範囲に注意する
ファイル単体ではなく、
フォルダごと共有する場合も注意が必要です。
フォルダを共有すると、
その中にある複数のファイルが見られる状態になります。
そのため、
共有したい資料以外のファイルが同じフォルダに入っていると、
意図せず見られてしまう可能性があります。
たとえば、
・別案件の資料
・他社向けの見積書
・社内メモ
・古い契約書
・個人情報を含む資料
などが同じフォルダに入っていると、
情報漏えいにつながる可能性があります。
フォルダ共有を行う場合は、
共有する前に中身を確認し、
本当に共有してよいファイルだけが入っているかを確認することが重要です。
実際の事故事例から考える
クラウドストレージの共有設定に関するトラブルは、
実際に国内でも発生しています。
過去には、自治体が管理していた個人情報を含むファイルが、
クラウド上で外部から閲覧できる状態になっていた事例がありました。
このような事故は、
特別な攻撃によって起きるとは限りません。
たとえば、
・共有リンクの範囲が広すぎた
・アクセス権限を誤って付与した
・共有後にリンクを解除していなかった
・誰が見られる状態なのか確認していなかった
といった運用上の見落としから発生することがあります。
クラウドストレージは便利ですが、
リンクを送るだけで情報を共有できるため、
設定を誤ると想定外の人まで閲覧できる状態になる可能性があります。
特に、顧客情報、取引先情報、契約書、請求情報などを扱う場合は注意が必要です。
重要なのは、
共有リンクを使わないことではありません。
必要な相手に、必要な期間だけ、必要な権限で共有できているかを確認することです。
実際の事故事例から見ても、
共有リンクやアクセス権限は、
作成したときだけでなく、共有後にも見直すことが大切です。
まず確認したい設定
クラウドストレージを利用している場合、
まずは次の設定を確認するとよいでしょう。
・共有範囲は適切か
・閲覧権限と編集権限を分けているか
・外部共有が必要なファイルだけになっているか
・共有期限を設定できるか
・不要な共有リンクが残っていないか
・退職者や外部委託先のアクセス権が残っていないか
すべてを一度に確認する必要はありません。
まずは、
顧客情報、取引先情報、契約書、請求情報など、
影響が大きい情報から確認することが現実的です。
共有リンクを使うときの考え方
共有リンクを使うときは、
次のように考えると整理しやすくなります。
・誰に共有するのか
・何を共有するのか
・閲覧だけでよいのか
・いつまで共有するのか
・共有後に解除する必要があるか
この5つを確認するだけでも、
不要な共有を減らしやすくなります。
特に重要なのは、
「誰に」と「いつまで」です。
必要な相手に、必要な期間だけ、必要な権限で共有する。
この考え方を社内で共有しておくことが大切です。
社内ルールとして決めておきたいこと
クラウドストレージの共有リンクについては、
簡単な社内ルールを決めておくと安心です。
たとえば、
・重要情報は相手を指定して共有する
・外部共有は原則として閲覧権限にする
・フォルダ共有前に中身を確認する
・不要になった共有リンクは解除する
・個人アカウントで業務ファイルを共有しない
・顧客情報を含むファイルは共有前に確認する
といった内容です。
最初から細かい規程を作る必要はありません。
まずは、
日常業務で起きやすい共有ミスを防ぐためのルールから始めるのが現実的です。
定期的な見直しも重要
共有リンクは、
一度作るとそのまま残りやすいものです。
そのため、定期的に見直すことも重要です。
たとえば、
・外部共有リンクが残っていないか
・古い案件の共有フォルダが残っていないか
・退職者や委託先のアクセス権が残っていないか
・編集権限が不要に残っていないか
を確認します。
大掛かりな点検を行う必要はありません。
まずは、
重要なフォルダや外部共有が多い場所から確認するとよいでしょう。
まず押さえたいポイント
最初は、次の3つを確認するだけでも十分です。
①重要な情報を共有しているリンクがないか確認する
②外部共有は閲覧権限を基本にする
③不要になった共有リンクを解除する
この3つを押さえるだけでも、
クラウドストレージの共有リスクを下げやすくなります。
共有リンクは便利な仕組みですが、
使い方を誤ると情報漏えいにつながる可能性があります。
便利さと安全性のバランスを取りながら、
無理なく管理することが大切です。
まとめ
クラウドストレージの共有リンクは、
ファイルを簡単に共有できる便利な仕組みです。
しかし、設定によっては、
本来見せる必要のない情報まで見られる状態になる可能性があります。
特に、
「リンクを知っている人なら誰でも見られる」設定や、
編集権限、フォルダ共有、不要なリンクの放置には注意が必要です。
まずは、
重要な情報の共有範囲を確認し、
必要な相手に、必要な期間だけ、必要な権限で共有することを意識しましょう。
影響が大きい情報から順番に見直すことが、
現実的な第一歩になります。
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