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セキュリティ運用・管理 2026.07.21

情報資産の重要度はどう決める?中小企業向けに分類の考え方を解説

情報資産は洗い出した後の整理が重要

セキュリティ対策では、
まず自社がどのような情報資産を持っているかを整理することが重要です。

たとえば、

・顧客情報
・取引先情報
・契約書
・請求書
・見積書
・会計データ
・業務で使うクラウドサービス
・社内の共有フォルダ

などです。

ただし、情報資産を洗い出しただけでは、
どこから対策すべきかまでは分かりません。

次に必要になるのが、
情報資産の重要度を考えることです。

すべての情報を同じように扱うのではなく、
影響が大きいものから優先して整理することが、
現実的なセキュリティ対策につながります。

すべての情報を同じように守る必要はない

セキュリティ対策というと、
すべての情報を厳しく守らなければならないと感じるかもしれません。

しかし実際には、
情報によって重要度は異なります。

たとえば、
公開済みの会社案内資料と、
顧客情報や契約書では、
漏えいしたときの影響が大きく異なります。

また、
一時的なメモと、
業務に必要な会計データや受発注データでは、
なくなったときの影響も違います。

中小企業では、
人手や予算に限りがあることも多いため、
すべてを同じレベルで管理しようとすると、
運用が重くなりすぎることがあります。

そのため、
まずは重要な情報から優先して守るという考え方が大切です。

重要度を決める3つの観点

情報資産の重要度を考えるときは、
最初から難しい分類をする必要はありません。

まずは、次の3つの観点で考えると分かりやすくなります。

・漏えいしたら困るか
・なくなったら困るか
・使えなくなったら業務が止まるか

この3つのどれかに当てはまる情報は、
優先して確認した方がよい情報です。

特に、顧客や取引先に関わる情報、
業務の継続に必要な情報、
契約や法令に関わる情報は、
重要度が高くなりやすいです。

漏えいしたら困る情報

まず考えたいのは、
外部に漏えいしたら困る情報です。

たとえば、

・顧客情報
・取引先情報
・従業員情報
・契約書
・見積書
・請求書
・認証情報
・社内の機密資料

などです。

これらの情報が外部に漏れると、
取引先や顧客への説明が必要になったり、
信頼低下につながったりする可能性があります。

特に、個人情報や取引先から預かった情報は、
自社だけの問題では済まないことがあります。

そのため、
誰がアクセスできるのか、
どこに保存しているのか、
外部共有されていないかを確認することが重要です。

なくなったら困る情報

次に考えたいのは、
失われると困る情報です。

たとえば、

・会計データ
・受発注データ
・顧客対応履歴
・契約書
・業務マニュアル
・設計資料
・作業記録
・社内で使っている重要なファイル

などです。

これらの情報が削除されたり、
破損したりすると、
業務に支障が出る可能性があります。

特に、代わりがない情報や、
再作成に時間がかかる情報は注意が必要です。

このような情報については、
バックアップが取れているか、
復旧できる状態になっているかを確認することが重要です。

バックアップは、
単に保存しているだけでは十分とは限りません。

必要なときに戻せるかどうかまで確認しておくことが大切です。

使えなくなると業務が止まる情報

3つ目は、
使えなくなると業務が止まる情報やシステムです。

たとえば、

・メール
・クラウドストレージ
・会計ソフト
・顧客管理システム
・勤怠管理システム
・チャットツール
・受発注システム
・社内サーバー

などです。

これらは、情報そのものだけでなく、
業務を進めるための仕組みとして重要です。

たとえば、
メールが使えなくなると取引先対応に影響します。

クラウドストレージが使えなくなると、
必要なファイルにアクセスできなくなるかもしれません。

会計ソフトや顧客管理システムが使えなくなると、
請求や顧客対応に影響する可能性があります。

そのため、
業務がどのシステムに依存しているかを整理することも重要です。

重要度に応じて対策を変える

情報資産の重要度が見えてくると、
どの対策を優先すべきか考えやすくなります。

たとえば、
漏えいしたら困る情報については、
アクセス権限や共有設定の見直しが重要になります。

なくなったら困る情報については、
バックアップや復旧確認が重要になります。

使えなくなると業務が止まるシステムについては、
ログイン管理、多要素認証、障害時の代替手段などを確認した方がよいです。

このように、
情報資産の重要度によって、
必要な対策は変わります。

セキュリティ対策は、
一律に同じことをするのではなく、
リスクに応じて優先順位をつけることが大切です。

分類は細かすぎなくてよい

情報資産の分類というと、
細かいランク分けをしなければならないと感じるかもしれません。

しかし、最初から複雑にする必要はありません。

まずは、

・重要度が高い
・注意が必要
・通常管理でよい

くらいの大まかな分類でも十分です。

中小企業では、
分類を細かくしすぎると、
運用が続かなくなることがあります。

大切なのは、
完璧な分類を作ることではなく、
重要な情報を見落とさないことです。

まずは影響が大きいものを把握し、
優先して対策することから始めるのが現実的です。

重要度を考えるときの注意点

情報資産の重要度は、
一度決めたら終わりではありません。

業務内容が変わったり、
新しいクラウドサービスを使い始めたり、
取引先から新しい要求を受けたりすると、
重要度が変わることがあります。

たとえば、
以前は社内だけで使っていた資料でも、
取引先情報が含まれるようになれば、
管理の重要度は上がります。

また、新しいサービスを導入したことで、
重要なデータの保存場所が変わることもあります。

そのため、
情報資産の重要度は定期的に見直すことが重要です。

まず押さえたいポイント

最初は、次の3つを整理するだけでも十分です。

①漏えいしたら困る情報を確認する
②なくなったら困る情報を確認する
③使えなくなると業務が止まるシステムを確認する

この3つを整理することで、
優先して守るべき情報資産が見えやすくなります。

そのうえで、
アクセス権限、バックアップ、多要素認証、ログ管理など、
必要な対策を順番に考えていくと進めやすくなります。

すべてを一度に対応する必要はありません。

重要なものから順番に確認することが、
中小企業にとって現実的な進め方です。

まとめ

情報資産は、
洗い出した後に重要度を考えることが大切です。

すべての情報を同じように守るのではなく、
漏えいしたら困る情報、なくなったら困る情報、
使えなくなると業務が止まる情報を分けて考えることで、
対策の優先順位が見えやすくなります。

最初から細かく分類する必要はありません。

まずは、
影響が大きい情報から整理し、
必要な対策につなげることが重要です。

情報資産の重要度を整理することで、
バックアップ、権限管理、アカウント管理、委託先管理、取引先対応など、
他のセキュリティ対策も進めやすくなります。

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